歩く冷蔵庫先輩が推し絵師でした~秘密のレッスンはじめます~
エレベーターは五階で降りた。
外廊下を進んでいき、一番奥の部屋で彼が足を止める。
「どうぞ」
ドアを開き、先輩は入るように促した。
「お、お邪魔しまー、す」
なんとなくそろりと室内へと足を踏み入れる。
玄関を進んだ先は広いリビングになっており、一角が作業場所なのか机などが設置してあった。
「ここが灯守先生のお仕事場ですか」
「仕事場兼自宅ですが」
「あっ、これ、つまらないものですが」
社会人らしく、買ってきたケーキの箱を先輩に渡す。
「ありがとうございます。
こんな気を遣わなくていいんですよ」
先輩は受け取った箱をダイニングのテーブルの上に置いた。
「あとこれ。
絵を教えてくれるお礼っていうか。
お気に召してくれるといいんですが」
「なんですか、これは」
手渡された大きなビニール袋の中を見たまま、先輩はなにも言わない。
絶対に喜んでくれると思ったのに、もしかして迷惑だったのではと急に不安になってきた。
「あの、男の人の家にぬいぐるみがあっても別にいいと思うんですよ。
私は朝倉先輩に似合わないとか思いませんし。
そもそも家にまで来る人って少ないですし、さらに寝室とかまで入る人はもっと少ないじゃないですか。
だから人に知られる心配は少ないっていうか」
外廊下を進んでいき、一番奥の部屋で彼が足を止める。
「どうぞ」
ドアを開き、先輩は入るように促した。
「お、お邪魔しまー、す」
なんとなくそろりと室内へと足を踏み入れる。
玄関を進んだ先は広いリビングになっており、一角が作業場所なのか机などが設置してあった。
「ここが灯守先生のお仕事場ですか」
「仕事場兼自宅ですが」
「あっ、これ、つまらないものですが」
社会人らしく、買ってきたケーキの箱を先輩に渡す。
「ありがとうございます。
こんな気を遣わなくていいんですよ」
先輩は受け取った箱をダイニングのテーブルの上に置いた。
「あとこれ。
絵を教えてくれるお礼っていうか。
お気に召してくれるといいんですが」
「なんですか、これは」
手渡された大きなビニール袋の中を見たまま、先輩はなにも言わない。
絶対に喜んでくれると思ったのに、もしかして迷惑だったのではと急に不安になってきた。
「あの、男の人の家にぬいぐるみがあっても別にいいと思うんですよ。
私は朝倉先輩に似合わないとか思いませんし。
そもそも家にまで来る人って少ないですし、さらに寝室とかまで入る人はもっと少ないじゃないですか。
だから人に知られる心配は少ないっていうか」