歩く冷蔵庫先輩が推し絵師でした~秘密のレッスンはじめます~
彼はいつもどおりの真顔で、引っかけが効いているのかどうかわからない。

「し……」

そこまで言って、止まった。
もう私の中では朝倉先輩が灯守先生で確定だが、万が一違ったときに支部の名前を出し、オタクバレしたら会社にいられなくなる。

「し?」

「白身フライにはやっぱり、タルタルソースですよね」

怪訝そうに聞かれ、苦しい言い訳をした。
本当に今日の日替わりが白身フライのタルタルソースがけでよかったと食堂のおばちゃんに感謝した。

ひたすら箸を動かしながら、どうやってNyaitterも支部も出さずに朝倉先輩が灯守先生かを確認する方法を考える。

……というか、普通にスクショした画面を見せればいいのでは?

あそこには灯守先生のアカウントで今まさに朝倉先輩が撮っていたのとほぼ同じ画像が載っている。
言い逃れはできないはずだ。

携帯を取りだし、スクショ画像を呼び出す。
もちろん、タブレットでスクショしたあと、クラウド共有してある。

「……これって朝倉先輩ですよね」

そろりと画面を見せた途端、彼の身体が固まった。

「……僕ではないですよ?」

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