歩く冷蔵庫先輩が推し絵師でした~秘密のレッスンはじめます~
「朝倉先輩!
これなんなんですか!?」

なんで先輩が私の絵など描いているのかわからない。
もしかして私が好きとか?
だとしたら私はどうしたら?
でも、そんな素振りとかなかったし、勘違いかもしれない。
まとまらない考えが頭の中をぐるぐると回る。

「あー……。
白石さんは表情がくるくる変わるので、練習にちょうどいいんですよ。
それでときどき、描いていました。
無断ですみません」

「……そういうこと、ですか」

先輩が私を好きとか想像してしまった自分が恥ずかしくなった。
そんなの、ありえないのに。

「はい。
白石さんは不快でしょうし、これは処分……」

「そんな!
驚きはしましたが、不快とかじゃないです。
それよりも灯守先生が描いた私の絵なんて……最高すぎます」

そうだ、練習とはいえ、推し絵師様が描いた私の絵とかこれ以上ないほどのお宝なのでは……?
そう気づくと次第に私の呼吸が荒くなっていた。

「処分とかしないでください。
というかそれ、ください。
額装して飾ります」

「……は?」

はぁはぁしながら私に迫られ、先輩はひと言発して固まっている。

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