歩く冷蔵庫先輩が推し絵師でした~秘密のレッスンはじめます~
「いやこれ本当に表情練習のスケッチなので、額装とかそんな」
「なに言ってるんですか!
私にとってはいくら積んでもいいくらいのお宝ですよ!
あ、そうか。
買えばいいのか」
「……白石さん」
ぽそりと小さく先輩が落としたが、あれこれ考えている私の耳には届かない。
「あー、今日は現金、あんまり持ってないもんなー。
先輩ってにゃん払いでしたっけ?
それともNeco Payです?」
早速、携帯を操作し、送金アプリを起動する。
「白石さん!」
今度はらしくなく強い声を出され、さすがに思考が途切れた。
「……はい」
「すぐ推しにお金を積もうとするのはオタクの性なのでわかりますが、これにそんな価値はありません」
「え、ありますよ」
不満でつい、唇を尖らせる。
「僕にお金を積まなくてもこれくらい、差し上げます」
先輩がスケッチブックを私に押しつけてきたけれど。
「そんなそんな!
タダでもらうなんてできません!」
頑なに押し返した。
「白石さん」
「……はい」
先輩の声はいつもどおり淡々としていたが、絶対に怒っていると空気で悟り身体が大きく震える。
「なに言ってるんですか!
私にとってはいくら積んでもいいくらいのお宝ですよ!
あ、そうか。
買えばいいのか」
「……白石さん」
ぽそりと小さく先輩が落としたが、あれこれ考えている私の耳には届かない。
「あー、今日は現金、あんまり持ってないもんなー。
先輩ってにゃん払いでしたっけ?
それともNeco Payです?」
早速、携帯を操作し、送金アプリを起動する。
「白石さん!」
今度はらしくなく強い声を出され、さすがに思考が途切れた。
「……はい」
「すぐ推しにお金を積もうとするのはオタクの性なのでわかりますが、これにそんな価値はありません」
「え、ありますよ」
不満でつい、唇を尖らせる。
「僕にお金を積まなくてもこれくらい、差し上げます」
先輩がスケッチブックを私に押しつけてきたけれど。
「そんなそんな!
タダでもらうなんてできません!」
頑なに押し返した。
「白石さん」
「……はい」
先輩の声はいつもどおり淡々としていたが、絶対に怒っていると空気で悟り身体が大きく震える。