歩く冷蔵庫先輩が推し絵師でした~秘密のレッスンはじめます~
あっさり先輩に言われ、背幅が決まらなければ発注できないとばかり思っていたので、目から鱗だった。

『印刷所はどこですか?
概算のページ数か背幅を教えてください』

「えっとですね……」

そのまま先輩と打ち合わせをする。
どうも私は力強い助っ人を得たようだ。
先輩は仕事だけじゃなく同人活動でもとても頼りになる。



それからは残業を極力回避しつつ、がしがし執筆を進めていた……が。

「白石さん!
やっぱりキャッチコピーは【スカッと爽快】しかないと思うんだよな!」

「……は?」

豪快に笑う広岡さんに尖った声が出たが、仕方ないと思う。
あれほど変更をお願いしたのに、まだ押してくるなんてどういうことなんだ?
しかもさらに。

「ほら、ポスターもできたんだ!
格好いいだろ?」

意気揚々と広げられたポスターには赤字ででかでかと【スカッと爽快!】と書いてあり、頭が痛くなってきた。

「あのー、広岡さん?
これってまだデザイン案……」

「もう発注した」

どうかそうであってくれと願ったのに彼が被せて希望をへし折ってきて、その爽やかな笑顔に殺意が芽生えた。

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