触れられなくても、君がいい。 ――青い二人の、遠距離ロマンス。

 静かにベッドを出る。
 寝ている家族を起こさないよう、薄暗いリビングを忍び足で通り抜け、身支度を始めた。

 寝癖で跳ねた髪を水で濡らし、まずはドライヤーでブローする。
 さらに念入りにヘアアイロンを滑らせ、鎖骨のあたりまで伸びた髪をまっすぐに整えた。

 中学生まではいつも、肩くらいの長さにしていたけれど。
 今は、少しでも大人っぽく見せたくて、大事に伸ばしている最中だ。

 準備を終え、スマートフォンを確認すると、航からの返事が届いていた。


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 俺も。

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