触れられなくても、君がいい。 ――青い二人の、遠距離ロマンス。
◇
家を出る頃、東の空は薄っすらと白み始めていた。
バスは動いていない時間帯。
明け方の冷たい空気に吐息を溶かしながら、駅までの道のりを小走りで急ぎ、始発の電車に飛び乗った。
車内で仮眠を取ろうと思っていたのに、なかなか眠りにつくことができない。
心臓がずっと高鳴り続けて、すっかり目が冴えていたのだ。
高校一年、秋。
今日は三か月ぶりに、遠距離恋愛中の恋人と会える。
その事実だけで、心も足取りも羽のように軽くなる感覚をおぼえるほど、どうしようもなく浮かれている。
家を出る頃、東の空は薄っすらと白み始めていた。
バスは動いていない時間帯。
明け方の冷たい空気に吐息を溶かしながら、駅までの道のりを小走りで急ぎ、始発の電車に飛び乗った。
車内で仮眠を取ろうと思っていたのに、なかなか眠りにつくことができない。
心臓がずっと高鳴り続けて、すっかり目が冴えていたのだ。
高校一年、秋。
今日は三か月ぶりに、遠距離恋愛中の恋人と会える。
その事実だけで、心も足取りも羽のように軽くなる感覚をおぼえるほど、どうしようもなく浮かれている。