触れられなくても、君がいい。 ――青い二人の、遠距離ロマンス。
◇
帰宅後、そそくさと夕飯と入浴を済ませると、自室の机に向かった。
いつもの引き出しを開け、便箋を取り出す。
秋の季節にぴったりの、オレンジとイエローの小花柄のものを選んだ。
スマートフォンのメッセージですぐに送ることだってできる。
けれど、特別なことは、やっぱりいまだに手紙で伝えたくなるのだ。
航の誕生日は、冬。クリスマスの少し前にある。
机の上のカレンダーをめくって十二月の日付を確認すると、今年は運よく、ちょうど土曜日に重なっていた。
昔よりは少しマシになったと思いたいけれど、相変わらずの丸みを帯びた文字で、丁寧にペンを走らせる。
――――――――
航へ
今日は、会えて本当に楽しかったよ。
ありがとう。
今年の航の誕生日、ちょうど土曜日だよね。
今度は私が、航のところに遊びにいってもいい?
クリスマスプレゼントのお小遣い、前借りできることになったから!
――――――――
帰宅後、そそくさと夕飯と入浴を済ませると、自室の机に向かった。
いつもの引き出しを開け、便箋を取り出す。
秋の季節にぴったりの、オレンジとイエローの小花柄のものを選んだ。
スマートフォンのメッセージですぐに送ることだってできる。
けれど、特別なことは、やっぱりいまだに手紙で伝えたくなるのだ。
航の誕生日は、冬。クリスマスの少し前にある。
机の上のカレンダーをめくって十二月の日付を確認すると、今年は運よく、ちょうど土曜日に重なっていた。
昔よりは少しマシになったと思いたいけれど、相変わらずの丸みを帯びた文字で、丁寧にペンを走らせる。
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航へ
今日は、会えて本当に楽しかったよ。
ありがとう。
今年の航の誕生日、ちょうど土曜日だよね。
今度は私が、航のところに遊びにいってもいい?
クリスマスプレゼントのお小遣い、前借りできることになったから!
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