触れられなくても、君がいい。 ――青い二人の、遠距離ロマンス。

 先ほど車内で、母との交渉に成功したのだ。

「今年の誕生日プレゼントも『物じゃなくてお金がいい』って言うから、現金で多めにあげたでしょ?」と、渋られたけれど。
「次の期末テスト、クラスで上から二十番以内を目指すから!」と、現状を考えると難しい条件をあえて提示することで、なんとか約束を取り付けることができた。

 普段の私なら、空気を読んで引き下がっていた場面。
 けれど、今回は譲りたくなくて必死に食らいついた。

 もちろん、今の私にはなかなか厳しい条件で、クリアしなければ実現しない。
 でも、達成できるという不思議な自信があった。

 だって、私はいつも――航から嬉しい言葉をもらったり、航と会えるという目標があるだけで、無限のパワーがお腹の底から湧いてくるのだ。
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