触れられなくても、君がいい。 ――青くて甘い二人の遠距離ロマンス。

「気になることとかあったら……いつでも言ってね」

 肩を寄せながら、言った。

「……わかった」

「私たち、ただでさえ遠距離だし……何でも話そ?」

「……ん」

 短く頷いた航は、私の頭の上に、自分の頭を乗せてきた。
 髪の匂いを確かめられている――気もする。

 こんな航は、初めてで。
 速まる鼓動に戸惑いながら、瞬きを繰り返した。

 しばらくそうしていたあと、切り出した。

「次……いつ会えるかな。年明けとかに、なっちゃうかな」

 航は「……え?」と頭を上げ、私を見る。

「……来月の約束は?」

 不安げな眼差しに、「えっ!」という声が出る。
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