触れられなくても、君がいい。 ――青くて甘い二人の遠距離ロマンス。
「隠れられてたかな? これ。マンションの人には、誰にも会わなかったけど……」
航はふっと笑いながら、マフラーを外す。
返事をする余裕も持てないまま、彼の首元に腕を回して抱きついた。
「来てくれて……ありがとう」
「……うん」
コート越しに、冷えた身体を温める。
航は、しっかりと抱きしめ返してくれた。
明日十七歳になる、私の恋人。
少しだけ身体を離し、見つめ合う。
「とりあえず……どうぞ」
「……お邪魔します」
リビングへ移動し、用意していた飲み物をテーブルに並べた。