触れられなくても、君がいい。 ――青くて甘い二人の遠距離ロマンス。

「航……」

「…………」

「フロント……戻らなくていいの?」

「……ゆっくりしてきていいって。洋が」

「そっか……」

 洗練されたデザインのブラウス。
 その隙間から、素肌へと手指を潜らせた。

「……っ」

 夏帆の唇から、吐息が漏れる。

 そのまま、進もうとしたとき――。
 手首を、そっと掴まれた。


「航……あのさっ。もし時間あるなら……一緒にビーチ行かない?」


「…………ビーチ?」

 寸止めをくらい、やや眉をひそめてしまっているのを自覚しながらも、その誘いに応じた。
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