初めて聞いた音
第2.5話 「歓迎会のあと」
鈴の部屋を出ると、ちょうど信が廊下を歩いてきた。
「信、ご飯くらいちゃんと来いよ。」
信は少し黙ると、ため息混じりに口を開く。
「……だから今から行くんですよ。」
そう言うと、信はそのまま食堂へ向かって歩き出した。
「ちょ、おい。待てって。」
俺は信の後を追うように、食堂へ向かった。
すると、食堂の扉が開き、中から悠が出てきた。
「蓮にぃ、鈴は?」
悠は心配そうな表情で聞いてきた。
「部屋まで送ったから安心しろ。」
「ほな安心やな!」
さっきまでの心配そうな表情が嘘だったかのように、悠はいつもの笑顔に戻る。
悠は俺の後ろにいる信へ視線を向けた。
「あ、もしかして信先輩ですか?」
信は少し驚いたように目を瞬かせる。
「……そうだけど。」
「俺、藤原悠って言います! よろしくお願いします!」
「……神崎信。」
信は短く名乗ると、軽く会釈をして食堂へ入っていった。
「えらい、シャイさんやなー。」
悠は不思議そうに信の背中を見送る。
「まあ、あいつはあんな感じだ。」
「そうなん?」
「昔はもっと騒がしかったけどな。」
「へぇ……。」
悠は少し首をかしげたが、すぐにいつもの笑顔に戻った。
「悠、俺らも戻って食おうぜ。」
「そうやな! 鈴おらんの寂しいけど、鈴の分まで食ったるわ!」
「お前、それ鈴に聞かれたら怒られるぞ。」
「その時はちゃんとデザート分も食っといたる!」
「そこは残しとけ。」
俺は思わず笑い、悠と一緒に食堂へ戻った。
気づけば、信の姿はもう食堂にはなかった。
その後は、他愛もない話で盛り上がり、時間が過ぎるのはあっという間だった。
「あんた達、時間も時間だから風呂入ってさっさと寝な! 明日から新学期だろ!」
佳代さんは食器を片付けながら言った。
「今日は特別に私が片付けとくからね。明日からはちゃーんと自分達でやるんだよ。」
「はーい!」
俺達四人は声をそろえて返事をした。
俺達はそれぞれ風呂を済ませ、部屋へ戻った。
コンコン。
部屋の扉がノックされる。
扉を開けると、そこには悠が立っていた。
「蓮にぃ……。」
「どうした?」
「やっぱり鈴のこと心配で寝れん。どないしよ?」
俺は小さく笑う。
「そんなに心配か。」
「そりゃ心配やろ。熱あったんやで。」
「薬は飲ませたし、今は寝てる。」
「……そっか。」
「明日の朝次第だけどな。」
悠は少しだけ安心したように息を吐いた。
「蓮にぃがおるなら安心や。」
「だから今日はちゃんと寝ろ。」
「うん。おやすみ。」
「ああ、おやすみ。」
悠は軽く手を振ると、自分の部屋へ戻っていった。
鈴の部屋を出ると、ちょうど信が廊下を歩いてきた。
「信、ご飯くらいちゃんと来いよ。」
信は少し黙ると、ため息混じりに口を開く。
「……だから今から行くんですよ。」
そう言うと、信はそのまま食堂へ向かって歩き出した。
「ちょ、おい。待てって。」
俺は信の後を追うように、食堂へ向かった。
すると、食堂の扉が開き、中から悠が出てきた。
「蓮にぃ、鈴は?」
悠は心配そうな表情で聞いてきた。
「部屋まで送ったから安心しろ。」
「ほな安心やな!」
さっきまでの心配そうな表情が嘘だったかのように、悠はいつもの笑顔に戻る。
悠は俺の後ろにいる信へ視線を向けた。
「あ、もしかして信先輩ですか?」
信は少し驚いたように目を瞬かせる。
「……そうだけど。」
「俺、藤原悠って言います! よろしくお願いします!」
「……神崎信。」
信は短く名乗ると、軽く会釈をして食堂へ入っていった。
「えらい、シャイさんやなー。」
悠は不思議そうに信の背中を見送る。
「まあ、あいつはあんな感じだ。」
「そうなん?」
「昔はもっと騒がしかったけどな。」
「へぇ……。」
悠は少し首をかしげたが、すぐにいつもの笑顔に戻った。
「悠、俺らも戻って食おうぜ。」
「そうやな! 鈴おらんの寂しいけど、鈴の分まで食ったるわ!」
「お前、それ鈴に聞かれたら怒られるぞ。」
「その時はちゃんとデザート分も食っといたる!」
「そこは残しとけ。」
俺は思わず笑い、悠と一緒に食堂へ戻った。
気づけば、信の姿はもう食堂にはなかった。
その後は、他愛もない話で盛り上がり、時間が過ぎるのはあっという間だった。
「あんた達、時間も時間だから風呂入ってさっさと寝な! 明日から新学期だろ!」
佳代さんは食器を片付けながら言った。
「今日は特別に私が片付けとくからね。明日からはちゃーんと自分達でやるんだよ。」
「はーい!」
俺達四人は声をそろえて返事をした。
俺達はそれぞれ風呂を済ませ、部屋へ戻った。
コンコン。
部屋の扉がノックされる。
扉を開けると、そこには悠が立っていた。
「蓮にぃ……。」
「どうした?」
「やっぱり鈴のこと心配で寝れん。どないしよ?」
俺は小さく笑う。
「そんなに心配か。」
「そりゃ心配やろ。熱あったんやで。」
「薬は飲ませたし、今は寝てる。」
「……そっか。」
「明日の朝次第だけどな。」
悠は少しだけ安心したように息を吐いた。
「蓮にぃがおるなら安心や。」
「だから今日はちゃんと寝ろ。」
「うん。おやすみ。」
「ああ、おやすみ。」
悠は軽く手を振ると、自分の部屋へ戻っていった。