きみがくれた、私だけの輝き
もうどのくらい歩いたかわからないけど、一階だと聞かされていたからとりあえず歩き進めているのに、どこも教室ばかりで一向に職員室らしきものが見当たらない。


それになんなのこの学校!


教室は無駄に広いし、トイレだってショッピングモールのように個数があって、端から端まで行くのにすごく時間がかかる。


おかげで一階しか歩いていないのに、もう疲れてしまった。


ただでさえ今日が転入初日のためキャリーケースに入った荷物も重いし、周りの生徒たちもそんな私を訝しげに見てくる。


もう誰でもいいから、次の曲がり角を曲がった時に出会った人に道を尋ねよう!


そう意気込んでキャリーケースの取手を握り、曲がり角を勢いよく曲がる。


すると、ちょうど来た人の胸に思いっきり顔をぶつけた。



「い…っ、すみません…」



ジンジンと痛む鼻をおさえながら、謝罪とともにぶつかった人を見上げる。


私の目線に胸があるほど背が高くて、黒髪マッシュの前髪は目にかかるほど少し長く、そこから覗く瞳はどこか眠そうな目をしていた。
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