離婚届を渡された契約妻ですが、罪を抱えたエリート外科医の愛が重すぎます
親しみを感じる義母の笑みに胸を撫で下ろし、遥は真裕とともに中に通された。
冬月家の本邸は、和風の旧家然とした外観に反し、内部はシャンデリアのような照明が光り、床には厚い絨毯が敷かれていた。廊下の右側には広い窓があって、見事に手入れされた庭園を望むことができる。一見和のテイストにまとめつつ洋の植栽が取り入れられた庭はめずらしいもので、それらに息を呑みつつ佳代子のあとについていくと、やがて広いダイニングにたどり着く。
重々しい木製の長テーブルには、すでに親族が揃っているようだった。ダイニングに入った瞬間、彼らの視線が一斉にこちらを向き、遥は思わず背筋を伸ばして立ち止まった。
「見世物じゃないんだ。そんなにじろじろ見ないでやってくれ。――遥、こっちだ」
夫の声がさらりと割り込み、横から伸びてきた手にぐっと肩を抱かれた遥は、空いている席まで誘導される。椅子に腰を下ろすさなか、隣にいる夫の横顔をちらりと見たが、彼の表情は普段と別段変わることなく真っ直ぐに前を見据えていた。
冬月家の本邸は、和風の旧家然とした外観に反し、内部はシャンデリアのような照明が光り、床には厚い絨毯が敷かれていた。廊下の右側には広い窓があって、見事に手入れされた庭園を望むことができる。一見和のテイストにまとめつつ洋の植栽が取り入れられた庭はめずらしいもので、それらに息を呑みつつ佳代子のあとについていくと、やがて広いダイニングにたどり着く。
重々しい木製の長テーブルには、すでに親族が揃っているようだった。ダイニングに入った瞬間、彼らの視線が一斉にこちらを向き、遥は思わず背筋を伸ばして立ち止まった。
「見世物じゃないんだ。そんなにじろじろ見ないでやってくれ。――遥、こっちだ」
夫の声がさらりと割り込み、横から伸びてきた手にぐっと肩を抱かれた遥は、空いている席まで誘導される。椅子に腰を下ろすさなか、隣にいる夫の横顔をちらりと見たが、彼の表情は普段と別段変わることなく真っ直ぐに前を見据えていた。