離婚届を渡された契約妻ですが、罪を抱えたエリート外科医の愛が重すぎます
   ◇ ◇ ◇

 ファイッオー、ファイッオー……

 中等部生徒会室の開け放した窓からは、部活に励む生徒たちの声が響いていた。

 夏休み前の定期テストが終わった今は、誰も彼もが解放されたように自分のやりたいことに励んでいる。

 生徒会室に詰めている面々もそれぞれに自分の仕事を精力的に進めていた。

 そんな中で一人、遥は先生に与えられた課題をこなしている。

 机の上に広げられているのは、数学の試験問題と解答用紙だ。

 テストで赤点をとった遥は、補習課題として、間違えた問題の解き直しと解説の作成をして提出するように指示されているのだ。

 ――今回はちょっと()()()を間違えちゃったかな……

 ちなみにほかの教科も赤点は免れたものの、平均点は下回っている。

『なんでこんな成績で生徒会入ろうと思ったんだ?』

 というのは、生徒会に入って以来、いろんな人に聞かれた。
 答えはいつも同じだ。

『父に言われて』

 遥の父親が誰かはみなの知るところなので、それで納得してもらえる。

『親が立派だと大変だな』

 という同情つきで。
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