離婚届を渡された契約妻ですが、罪を抱えたエリート外科医の愛が重すぎます
「うわ、きっつー。清白、冬月先輩になんかしたの?」
「してません……。というか、勝手に変なこと頼まないでください」
遥は泣きそうになるのをこらえて、そう口にするのがやっとだった。
母の死に涙しているところに寄り添ってもらった日から、二人の交流はしばらく絶えていた。再び真裕と顔を合わせたのは、遥が小学校に入学してすぐの校内でのことだ。そのときの彼の、化け物でも見たかのような引きつった表情は忘れられない。それ以降、真裕との間には深い溝が横たわっている。
同じ中高一貫校に入学しても真裕の態度は変わることなく、たまに会話らしいものを交わすことがあっても、一時が万事この調子だ。だから、遥はやはり真裕とは極力関わらないほうがいいのだとあらためて認識し、高等部の生徒会と合同で活動するときも彼とは役割が被らないように気をつけていた。
しかし、注意していても避けられないのが意図せぬトラブルというものだ。
それが起きたのは夏休み中に催された夏祭りでのことだった。その日は、中等部の生徒会役員たちで花火を見ようと約束していた日だった。
「してません……。というか、勝手に変なこと頼まないでください」
遥は泣きそうになるのをこらえて、そう口にするのがやっとだった。
母の死に涙しているところに寄り添ってもらった日から、二人の交流はしばらく絶えていた。再び真裕と顔を合わせたのは、遥が小学校に入学してすぐの校内でのことだ。そのときの彼の、化け物でも見たかのような引きつった表情は忘れられない。それ以降、真裕との間には深い溝が横たわっている。
同じ中高一貫校に入学しても真裕の態度は変わることなく、たまに会話らしいものを交わすことがあっても、一時が万事この調子だ。だから、遥はやはり真裕とは極力関わらないほうがいいのだとあらためて認識し、高等部の生徒会と合同で活動するときも彼とは役割が被らないように気をつけていた。
しかし、注意していても避けられないのが意図せぬトラブルというものだ。
それが起きたのは夏休み中に催された夏祭りでのことだった。その日は、中等部の生徒会役員たちで花火を見ようと約束していた日だった。