離婚届を渡された契約妻ですが、罪を抱えたエリート外科医の愛が重すぎます
苗字を省いた呼び方でも、理人の脳内ではすぐにその人物に結びついたらしい。
「真裕って……冬月総合病院の……?」
「そう」
遥が言葉少なに肯定すると、理人もにわかには信じきれなかったらしく、驚愕に瞳を大きくした。
けれども、最初の衝撃が過ぎ去ると、彼は満面の笑みを浮かべて遥の肩を叩いた。
「よかったじゃないか!」
「――え?」
「好きな相手と結婚できるってことだろ?」
「そう……だけど……」
理人には、真裕とのことを全て話してあった。出会いのことも、遥が密かな恋心をずっと持ち続けていることも、そして今――真裕に嫌われていることも。
手放しに喜べる状態では決してない。分かっているだろう、と眼差しで訴えると、理人は吐息で苦笑した。
「それでも、お前が不幸になるような相手じゃなくて、よかったよ」
「そうだろ?」と優しく頭を撫でられると、彼がこれまでどれほど遥の境遇を案じてくれていたかが思い出されて、不意に目頭が熱くなる。
「真裕って……冬月総合病院の……?」
「そう」
遥が言葉少なに肯定すると、理人もにわかには信じきれなかったらしく、驚愕に瞳を大きくした。
けれども、最初の衝撃が過ぎ去ると、彼は満面の笑みを浮かべて遥の肩を叩いた。
「よかったじゃないか!」
「――え?」
「好きな相手と結婚できるってことだろ?」
「そう……だけど……」
理人には、真裕とのことを全て話してあった。出会いのことも、遥が密かな恋心をずっと持ち続けていることも、そして今――真裕に嫌われていることも。
手放しに喜べる状態では決してない。分かっているだろう、と眼差しで訴えると、理人は吐息で苦笑した。
「それでも、お前が不幸になるような相手じゃなくて、よかったよ」
「そうだろ?」と優しく頭を撫でられると、彼がこれまでどれほど遥の境遇を案じてくれていたかが思い出されて、不意に目頭が熱くなる。