離婚届を渡された契約妻ですが、罪を抱えたエリート外科医の愛が重すぎます
目の前までやってきた真裕が膝に手をつき、大きく息を吐く。そのこめかみからは汗が流れていて、よほど懸命に探してくれたらしいことが窺える。
「もしかして、みんなで探してくれていたんですか? すみません、はぐれちゃって……」
「いや、俺が探しに行くから、ほかのやつらは予定どおり花火を見るように言ってある」
「じゃあ、冬月先輩、だけ……?」
――どうしてわざわざ嫌いな私のことを?
そう尋ねたかったが、真裕が顔を上げた瞬間、その眉間に不機嫌であることを表すようなしわが深々と刻まれているのが見えて、やはり遥を探しに来たのは彼にとって不本意なことだったのかと怯んでしまう。
――私じゃなくて、みんなのために、探しに行く役を買って出たのかもしれない。
きっとそうだ。でなければ、あれだけ突き放そうとしていた遥に自ら近づくような真似をするはずがない。
遥がそんなふうに無理やり自分を納得させていたところで、真裕がこちらに背中を向けてしゃがみ込んだ。
「乗れ」
「――え?」
「足、怪我してんだろ」
「なんで知って……」
「あんな変な歩き方してたらいやでも分かる」
「もしかして、みんなで探してくれていたんですか? すみません、はぐれちゃって……」
「いや、俺が探しに行くから、ほかのやつらは予定どおり花火を見るように言ってある」
「じゃあ、冬月先輩、だけ……?」
――どうしてわざわざ嫌いな私のことを?
そう尋ねたかったが、真裕が顔を上げた瞬間、その眉間に不機嫌であることを表すようなしわが深々と刻まれているのが見えて、やはり遥を探しに来たのは彼にとって不本意なことだったのかと怯んでしまう。
――私じゃなくて、みんなのために、探しに行く役を買って出たのかもしれない。
きっとそうだ。でなければ、あれだけ突き放そうとしていた遥に自ら近づくような真似をするはずがない。
遥がそんなふうに無理やり自分を納得させていたところで、真裕がこちらに背中を向けてしゃがみ込んだ。
「乗れ」
「――え?」
「足、怪我してんだろ」
「なんで知って……」
「あんな変な歩き方してたらいやでも分かる」