離婚届を渡された契約妻ですが、罪を抱えたエリート外科医の愛が重すぎます
真裕はなんでもないことのようにそう言ったが、遥はこの場ではまだ一歩も歩いていない。つまり、彼がその〝変な歩き方〟を見たのは遥がみんなとはぐれる前というわけで。
――そこまで目立つくらい変だったってこと……?
みんなに心配をかけるまいと平気なフリをしていたのに、バレバレだったのだとしたら恥ずかしすぎる。思わず顔を熱くした遥を真裕がため息をついて急かす。
「俺以外にはたぶん気づかれてない。それより早く乗れ」
「え、あ……」
目の前には、真裕の広い背中がある。そこに身体を預ければ、互いの身体が密着するだろう。そのことを想像して、遥は自身の胸元をギュッと握った。雨に当たったブラウスは生ぬるく湿っている。
「あの、私の服、濡れてて……」
「んなこと気にしなくていい」
「でも……」
「早くしろ」
苛立ったような声音で催促されれば、従わないわけにもいかず、遥は思い切って真裕の首に腕を回した。するとすぐに彼の腕が膝の下に差し入れられて、軽々と背負い上げられる。遥がしっかりと掴まっていることを確認すると、真裕はゆっくりと歩き出した。
――そこまで目立つくらい変だったってこと……?
みんなに心配をかけるまいと平気なフリをしていたのに、バレバレだったのだとしたら恥ずかしすぎる。思わず顔を熱くした遥を真裕がため息をついて急かす。
「俺以外にはたぶん気づかれてない。それより早く乗れ」
「え、あ……」
目の前には、真裕の広い背中がある。そこに身体を預ければ、互いの身体が密着するだろう。そのことを想像して、遥は自身の胸元をギュッと握った。雨に当たったブラウスは生ぬるく湿っている。
「あの、私の服、濡れてて……」
「んなこと気にしなくていい」
「でも……」
「早くしろ」
苛立ったような声音で催促されれば、従わないわけにもいかず、遥は思い切って真裕の首に腕を回した。するとすぐに彼の腕が膝の下に差し入れられて、軽々と背負い上げられる。遥がしっかりと掴まっていることを確認すると、真裕はゆっくりと歩き出した。