恋するなら、君とだけ。
ーガラガラ!

教室のドアを開けると、すぐに深雪ちゃんが駆け寄ってきた。

「おはよう桃香!ねえ!あれからどーなったの!?」

「お、おはよう。落ち着いて…深雪ちゃん!」

わたしの肩をぐらぐらゆらし、なぜか興奮ぎみな深雪ちゃん。

な、なんでそんな楽しそうなの…っ?

「んふふ。落ち着いてるよ〜ん!」

にこにこと楽しそうに微笑んだ深雪ちゃん。

「えっと…」

な、なにから話せばいいのかな…。

「じゃあ単刀直入に聞く!!桃香は蓮さまのことが好きなの!?」

「う、うん…」

恥ずかしいけど、かといって別に隠す必要もないから、素直にうなずく。

「ええっ。やっぱり!じゃあ付き合ってるのね!」

「やっ…違うよ!」

な、なんでわたしが一宮くんのこと好きだと、付き合っている判定になるんだろう…?

あと、様呼びも気になる…。

「ええええ!?付き合ってないのぉ!?蓮さま、桃香の美貌に気づいてないの!?嘘でしょっ。」

あ、あはは…。

深雪ちゃんの興奮は最高潮になったみたいだ。

「う、嘘じゃないよ。わたしのただの片思いだよっ!」

「ええ!?片思い!?ありえない!
だって、蓮さま、絶対に桃香のこと…。」

と、言いかけたところで深雪ちゃんははっ!とした。

ん?どうしたんだろう…?

「いっけない!ここからは言っちゃダメね。
とにかく!わたしは桃香だけの恋を応援してるから!」

「う、うん…。ありがとう…?」

私たちの恋は、まだ始まったばかりだ。

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