恋するなら、君とだけ。
「桃香、さいっこうに可愛いよ…!!!」

「み、深雪ちゃんこそっ…!」

わたしたちは今、洋服屋さんにいる

お互い服を試着しあっている。

「おふたりとも、とても似合っています…!」

店員さんがそう言ってくれる。

なんだか無性に照れてしまった。

「これ、買います!」

え、ええっ。

ばんっと服を勢いよくカウンターに叩きつけた深雪ちゃん。

へ、へっ…、か、買うのっ…!

ここ、有名ブランドの服だから…結構高いのに…。

「ほらっ、桃香の服も貸して!
これも買います!」

え、ええっ…!

わ、わたしの服も買うのっ…!?

「だいじょーぶ。ウチが言うのもなんだけど。ウチ結構お金持ちなんだ!」

え、ええっ、そうなんだ…。

でも確かに、噂でどこかの令嬢って聞いたことある…。

「お会計はー」

ま、待って待って…。

深雪ちゃんが買うのっ…!?

さすがに申し訳ないから…自分で払うのに…!

「み、深雪ちゃんっ…!?」

「わたしのおごりね!」

も、申し訳ない…あとでおやつ奢ろう。

わたしたちは新しい服を着て、店の外へ出た。
< 18 / 27 >

この作品をシェア

pagetop