星空の下で君とまた____。
「なんか、急に明るくなって」

視線が、少しだけ宙を泳ぐ。


「で、次に目開けたら___外で」

「……ベランダ?」

「たぶん」


たぶんって、なに。


「その前は?」


少し強めに聞くと、

蓮緒は、ほんの少しだけ眉を寄せた。


「……覚えてない」


ぽつり、と落ちる。


「いや、正確には」


一瞬、言葉を選ぶみたいに止まって、


「覚えてるけど、説明できない」


「はぁ......??? っじゃ、じゃぁさ、 «星の子» ってなんなの?」


また、蓮緒くんは少し悩んで、それから、口を開いた


「んー......、バイト???」


「___なにそれ」


思わず呟くと、


「俺もそう思う」

___ぴたり、と時間が止まった気がした。


というか、そのまえに、蓮緒くん、今___、


「……今、“俺”って言った?」


思わず聞いてしまう。


蓮緒くんは、きょとんとした顔をする。


「え?」

「さっきまで“僕”じゃなかった?」

「あ……」


一瞬だけ、言葉に詰まる。


「___まぁ…バイトの営業マニュアル......的な???」


「はぁ......???」



「……蓮緒くん、キャラぶれてるよ」


「ぶれてる?」


「ぶれてる」


きっぱり言い切ると、


蓮緒くんは少しだけ考えて、


「……細かいことは気にしなくていいでしょ」

あっけらかんと言い放った......


「些細な問題かな……???」


小さくため息をつく。


「……で?」


改めて、向き直る。


「結局、何しに来たの」

蓮緒は、ほんの少しだけ視線を逸らしたあと、

すぐに、こっちを見る。


「それは……」


言いかけて、止まる。


まるで、どこまで言っていいのか、

わからないみたいに。


「……汐音の幸せを叶えに来た」


少しだけ困ったように、笑った。


「ま、とりあえず」


蓮緒くんがグイッと顔を近づけてきて、距離が近づく。


「汐音のこと、知りたい」


まっすぐな声。


「それは、たぶん……必要だから」
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