眠れない夜は愛しい雛を抱いて
雛子は起き上がると俺の膝に跨り、ゆっくり焦らすようにボタンを外していく。

(これは……一体?)

(俺は今、何されてるんだ?)

今まで何度も雛子を抱いているが、こんなにベッドで積極的な彼女は見たことがない。

途端に俺の心臓は今までにないほどに駆けていく。  

そして彼女が全てのボタンを外すと、するりとスラックスのベルトに手をかけた。

(!!)

「ま、待てっ……雛子」

慌てて静止するが雛子は、不思議そうに小首を傾げてみせる。

「ん? どしたの? 窮屈そうだよ」

そんなことを耳元で囁かれれば、身体がビクッと跳ねて、下半身はますます膨張していく。

(俺は夢でも見てるのか?)

(だってこんな雛子は……見たことない)

俺は彼女の頬に触れる。

「雛子?」

「んー……?」

観察するように顔を見つめると、雛子の両目は潤んでいて、なんだか熱を帯びているように見える。

「鷹哉さん……好き」

彼女はそのまま俺の頬にちゅっとキスを落として、またもや身体が大袈裟に反応する。

俺はようやくある仮説が頭をよぎった。

(ま、まさか……雛子は酔ってるのか?)

(いやいや、でも彼女はザルだろう?)

そしてはたとする。トロンとした顔をしながら雛子は、今も着実に俺のシャツを脱がしていっているではないか。

(こ、これは……明らかに今、雛子から責められている……)

彼女はベルトをするりと外すと、油断していた俺をそのままベッドに押し倒した。

(──っ!)
< 7 / 11 >

この作品をシェア

pagetop