隠れドS系御曹司は一目惚れで結ばれた彼女を溺愛して逃さない

 恥じらう横顔。微かに震える睫毛。口元に寄せた指先。

 何気ない仕草の一つ一つが目を惹いて、女の子ってこんなにかわいいんだと、初めて知った。

「常時、人の中にいるのは疲れるんだよ。苦手っていうのかな? だから一人の方が気楽だし、快適なんだよね」

 苦手? 気楽? 一人の方がいいなんて。それではあまりにも淋しいような気がする。

 結愛は堪らずに羽琉矢に顔を向けた。

 それを見逃さないように口づけられて、覆い被さるように身体が重なる。羽琉矢の体の重みが、何故だろう、心地よいと感じてしまう。

 ドキドキと高鳴る鼓動。

 何度目かのキスを受け入れて、愛しい眼差しを受け入れる。
 唇が離れて、それでも唇が触れてしまいそうなほど、近くにいる羽琉矢に、躊躇いがちに言葉を紡いだ。

「……家族の方とか、お友達とかは?……」

「心配してくれているの? 友達はいないことはないけど、あまり会うことはないかな。お互い仕事で忙しいしね。家族は……本邸に住んでいて祖母と両親も健在だし、妹もいるよ。関係は普通だと思うけどね。ここは僕の持ち物で、自分の家に住んでるってことだから」

 割り切ったようなドライな顏。

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