隠れドS系御曹司は一目惚れで結ばれた彼女を溺愛して逃さない
「えっ……と、あの……大丈夫みたいです」

 身体の奥にはまだ違和感はあるものの、痛みはなかった。結愛もホッとする。

「よかった。ごめんね。一方的にしちゃったから、イヤじゃなかった?」

 痛がる結愛を知っていて、無理やりな行為をしたことは自覚している。

 そのあと彼女が変化していったことも分かっていた。身体は快楽を覚えても、心は? 気持ちも伴わなければ虚しいだけだ。 

 結愛と一つになれた喜びの方が大きくて、無我夢中だったから、そこまで気持ちを向けることが出来なかった。

「いいえ、イヤでは……なかったです」

 そう……イヤではなかった。

 心の準備さえ与えられず、羽琉矢が入ってきた時は、激しい痛みとショックで嫌悪感が襲ったけれど、やがてそれは快感に塗り替えられて消えてしまっていた。

 きっと、時間を与えられたからといっても、いつまでたっても、心の準備なんて出来なかった。


 痛みという恐怖にいつまでも囚われていたかもしれない。だから、強引なくらいがよかったのかもしれない。


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