隠れドS系御曹司は一目惚れで結ばれた彼女を溺愛して逃さない
 カサ、カサッ


 突然音が聞こえた。 

 足音? 誰だろう?

 ここへは自分の許可なしには入れない。ゆっくりと足音が近づいてくる。じっと固唾を飲んでその方向を凝視していると、姿が見えてきた。

 現れたのは、一人の女性だった。



 香りを辿り、歩いてきた結愛の目の前には和風庭園が広がっていた。

 いきなりあらわれた光景に目を奪われたその先に、庭に佇む男性の姿が目に入った。

 誰もいないと思い込んでいた結愛は、人がいたことにびっくりして足を止めた。


 羽琉矢も誰も来るはずのない屋敷に突然現れた結愛を前に、一瞬息が止まった。




 その瞬間、二人の時間が重なった。

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