隠れドS系御曹司は一目惚れで結ばれた彼女を溺愛して逃さない
「香りを追ってきたんです」
「香り?」
羽琉矢は訝しげに眉を顰める。
「はい。道を歩いていたらとてもいい香りがしたので、どこからだろうって探していたら、ここに行き着いたんです」
それだけの為にここに来た?
声の様子からウソはついていないと思う。
開いていた門。
香りに誘われて来た?
まるで招かれるように?
まさか僕に会わせるために?
だったらこれは誰が意図したもの?
「それで、見つかったの?」
「いえ、見つける前に……」
結愛は言い淀んだ。
彼女の心中を察して……
そうか、見つける前に僕が捕まえちゃったんだ。
「で、どんな香りなの?」
信じてくれた。
「甘くて、美味しそうな香りで……」
結愛は頭を抱えたくなった。
美味しそうって表現が、わたしって食いしん坊みたい。恥ずかしい。
他に言葉はないの? もしも、正体が花だったりしたら……
「甘くて、美味しそうな香りって、どこからだろう?」
羽琉矢はぐるりとあたりを見回した。ここに住んで七、八年になるが、香りがする樹木にも花にも心当たりはない。
「繰り返さなくていいです」
結愛が不満げに小さな声で言った。他人から聞かされると、自分の表現力がとても恥ずかしい。
「香り?」
羽琉矢は訝しげに眉を顰める。
「はい。道を歩いていたらとてもいい香りがしたので、どこからだろうって探していたら、ここに行き着いたんです」
それだけの為にここに来た?
声の様子からウソはついていないと思う。
開いていた門。
香りに誘われて来た?
まるで招かれるように?
まさか僕に会わせるために?
だったらこれは誰が意図したもの?
「それで、見つかったの?」
「いえ、見つける前に……」
結愛は言い淀んだ。
彼女の心中を察して……
そうか、見つける前に僕が捕まえちゃったんだ。
「で、どんな香りなの?」
信じてくれた。
「甘くて、美味しそうな香りで……」
結愛は頭を抱えたくなった。
美味しそうって表現が、わたしって食いしん坊みたい。恥ずかしい。
他に言葉はないの? もしも、正体が花だったりしたら……
「甘くて、美味しそうな香りって、どこからだろう?」
羽琉矢はぐるりとあたりを見回した。ここに住んで七、八年になるが、香りがする樹木にも花にも心当たりはない。
「繰り返さなくていいです」
結愛が不満げに小さな声で言った。他人から聞かされると、自分の表現力がとても恥ずかしい。