隠れドS系御曹司は一目惚れで結ばれた彼女を溺愛して逃さない
「美味しそうですね」
羽琉矢の手元を見つめて微笑んだ。丸かじりよりずっといい。
ほんのりと薄色をした桃のスムージー。
料理なんてしたことがなさそうな人だから、切ってくると言われた時には、内心どんなものが出てくるのかと冷や冷やものだったのだ。
それがどうだろう、ジュースは考えついても、氷を入れたスムージーに形を変えるとは思ってもみなかった。
「料理をするんですか?」
結愛は思わず聞いていた。
「いや、今はしていないよ。ここに引っ越してきた当初は、簡単なものなら作っていたけど」
「それじゃ、今は、誰が……」
そこまで言って結愛は言葉を慎んだ。
こんなプライベートなこと、踏み込んで聞くことじゃないのに。
些細なことかもしれないが、時には大きく心の中に入り込んでしまうこともある。忘れるつもりならば、何も聞かない方がいいのだ。
羽琉矢は、目を伏せて黙り込んでしまった結愛を見下ろして、
「腰の方はどう? 立てるようになった?」
彼女の目の前に両手を差し出した。結愛は彼の手に気づくと顔を上げた。
口にした言葉を途中で止めたのは何故?
聞きたいことはわかったから答えてもよかったのだが、あえて口にしなかった。
憂いた瞳で見つめられれば、大丈夫だよと抱きしめて守ってあげたくなる。
この腕の中に閉じ込めて、離したくなくなってしまう。帰したくない。ムクムクと湧き上がる独占欲を理性で抑える。
羽琉矢の手元を見つめて微笑んだ。丸かじりよりずっといい。
ほんのりと薄色をした桃のスムージー。
料理なんてしたことがなさそうな人だから、切ってくると言われた時には、内心どんなものが出てくるのかと冷や冷やものだったのだ。
それがどうだろう、ジュースは考えついても、氷を入れたスムージーに形を変えるとは思ってもみなかった。
「料理をするんですか?」
結愛は思わず聞いていた。
「いや、今はしていないよ。ここに引っ越してきた当初は、簡単なものなら作っていたけど」
「それじゃ、今は、誰が……」
そこまで言って結愛は言葉を慎んだ。
こんなプライベートなこと、踏み込んで聞くことじゃないのに。
些細なことかもしれないが、時には大きく心の中に入り込んでしまうこともある。忘れるつもりならば、何も聞かない方がいいのだ。
羽琉矢は、目を伏せて黙り込んでしまった結愛を見下ろして、
「腰の方はどう? 立てるようになった?」
彼女の目の前に両手を差し出した。結愛は彼の手に気づくと顔を上げた。
口にした言葉を途中で止めたのは何故?
聞きたいことはわかったから答えてもよかったのだが、あえて口にしなかった。
憂いた瞳で見つめられれば、大丈夫だよと抱きしめて守ってあげたくなる。
この腕の中に閉じ込めて、離したくなくなってしまう。帰したくない。ムクムクと湧き上がる独占欲を理性で抑える。