隠れドS系御曹司は一目惚れで結ばれた彼女を溺愛して逃さない
「はい、とても。羽琉矢さんて、料理上手なんですね」
「えー。こんなのは料理って言わないよ。氷を入れてミキサーに入れただけなんだから」
褒めてくれたのだろうが、この程度で料理上手だと言われてしまったら、この世に料理下手な者などいなくなってしまう。少し困ったように苦笑いした。
ただ言葉云々よりも、結愛が笑ってくれたことが嬉しかった。
こんな風にいつも笑ってくれたらいい、ずっと、僕のそばで。
「それだけかもしれないですけど、とても、美味しいので。母がよく言うんです。料理の決め手は愛情よって、料理をより美味しくしたかったら、食べてくれる人の顔を思い浮かべて心を込めて作るのよって、それだけで本当に味が変わるのよって、だから……」
「うん」
相槌を打ってくれるとても優しい声がした。
話の途中で膝の上のコップに視線を落としていた結愛は、隣に座っている羽琉矢に向けて顔を上げた。
そこには、彼の凪いだ湖のように静けさを湛えた瞳があった。
結愛は息を飲む。
吸い寄せられるように見つめたあと、視線を落とした。
苦しい。見なければよかった。
何度も何度も囚われる瞳。
わたしの勝手な思いなのに、いつまでも囚われて逃げ出せない。ずるずるといつまでも。わたしとは何もかも違う人なのだから。
いい加減……諦めないと。
「えー。こんなのは料理って言わないよ。氷を入れてミキサーに入れただけなんだから」
褒めてくれたのだろうが、この程度で料理上手だと言われてしまったら、この世に料理下手な者などいなくなってしまう。少し困ったように苦笑いした。
ただ言葉云々よりも、結愛が笑ってくれたことが嬉しかった。
こんな風にいつも笑ってくれたらいい、ずっと、僕のそばで。
「それだけかもしれないですけど、とても、美味しいので。母がよく言うんです。料理の決め手は愛情よって、料理をより美味しくしたかったら、食べてくれる人の顔を思い浮かべて心を込めて作るのよって、それだけで本当に味が変わるのよって、だから……」
「うん」
相槌を打ってくれるとても優しい声がした。
話の途中で膝の上のコップに視線を落としていた結愛は、隣に座っている羽琉矢に向けて顔を上げた。
そこには、彼の凪いだ湖のように静けさを湛えた瞳があった。
結愛は息を飲む。
吸い寄せられるように見つめたあと、視線を落とした。
苦しい。見なければよかった。
何度も何度も囚われる瞳。
わたしの勝手な思いなのに、いつまでも囚われて逃げ出せない。ずるずるといつまでも。わたしとは何もかも違う人なのだから。
いい加減……諦めないと。