エリート社長の密かな純愛〜身籠り初夜から始まる極上な甘い罠〜
***


彗さんとの奇妙で過保護な新婚生活が始まって、一ヶ月が経とうとしていた。


私の体調を最優先に考えてくれる彗さんの優しさは本物で、毎日彼の手料理を食べ、何不自由のない暮らしをさせてもらっている。



……けれど、私の胸の奥には、消えないトゲが一本刺さったままだった。




(彗さんは、本当は仕事が恋人みたいな人なのに……。子供ができた『責任』を取るために、義務感だけでこんなに優しくしてくれているんだよね)




会社での彼は、相変わらず誰も寄せ付けない冷徹なエリート社長。



そんなハイスペックな彼を、私のせいで家庭に縛り付けてしまっているのではないかという罪悪感が、どうしても拭えなかった。





────そんな私の切ない葛藤なんて知らない彗さんは、今夜も驚くほど強引に、私の心の防波堤を崩しにかかってくる。



「森下、こっちに来い」


「は、はい……っ」



お風呂上がり、リビングのソファで髪を乾かしていると、彗さんに手招きされた。


おずおずと隣に座ると、彼は私の返事を待たずに、ごく自然な動作で私の体を自分の膝の上へと引き寄せた。




「あの、彗さん……?」

「静かにしろ。動くと危ないだろ」



ドSな口調で軽くおでこを小突かれる。


────心臓がうるさいくらいに跳ね上がる中、彗さんは私のパジャマの上から、少しだけふっくらしてきたお腹にそっと大きな手のひらを添えた。


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