エリート社長の密かな純愛 〜身籠り初夜から始まる極上な甘い罠〜
***



その日の夜。

彗さんから「今日は遅くなるから先に寝ていろ」とだけ素っ気ない連絡が入った。


何の予定があって、なんでそうなったかも書かれていない、事務的な内容。




それでも少し、期待していた。


遅くなるって言っても、日付が変わる頃には帰ってくるよね、と。

ご飯食べれていないかもしれないから、作って待っていよう、と。



───そうすれば、きっと、彗さんの顔が見れるって。



(後から思えば、この時の私は感情のパラメーターが壊れていたのかもしれない。)




先に寝ていろ、だなんて、境界線を引かれた以外の何でもない。

帰りが遅くなる理由が述べられていないのなら、なおさらだ。




……そもそも、私は彗さんに会いたくなかったはずだった。


彗さんが嫌とか、嫌いになったというわけではない。───ただ、昨日の今日で顔を合わせたら、お互いに気まずくなってしまうのは明白だったから。





今の私では彗さんの顔を見れない。


……なのに、彗さんに会いたい───なんて私、どうかしてる。





この数週間で、私は変わってしまった。


───いや、変えられてしまったんだ。


あの冷徹でエリートな雲の上の存在だったはずの、社長の手によって。




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