左は陽くん、右は蓮くん。
あっという間に昼ご飯の時間になり、バッグを取る。
あきが振り向き、なんか言いたそうにしている。私は、小首を傾げ口を開く。
「どうしたの?」
「ちょっと、時間取れるかな?」
「大丈夫だよ!」
そんな話をしていると、陽が横に歩いてきた。
「……莉央ー。ご飯食べよーう」
「あっ!ちょっと待ってね」
そう言って席から立ち上がると、陽が私の席に座る。そして、うつ伏せになった。
こちらに手だけひらひら振る。
「待つー。ごゆっくりー」
「ありがとう!」
私は、あきと教室を出ると廊下の隅っこに移動する。あきは瞼を伏せて、何か考えているようだった。
きっと、言い辛い事。
「もしかして、なんか言われた?」
私が、そう切り出すとあきはこくりと頷いた。分かってはいたが、結構辛い。
あきの手がゆっくりと伸びてくる。
そして、わたしの手を両手で握った。
「内容は今は言うのしんどいから、一言だけいいかな?」
私がこくりと頷くと、あきの桜色の唇が動く。
「えっとね。私は、自分で見た事しか信じないから大丈夫。私は私が見た莉央を信じるから」
やばい。泣きそうだ。
目頭に力を込めて、目を見開く。
「……ありがと、う」
「まあ、ご飯行ってきて」
「……う、ん」
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