左は陽くん、右は蓮くん。
自然に手を絡めてくる陽。
びっくりして、隣にいる陽の顔を見上げてしまう。
「陽。でかっ!」
目が合い、心臓が跳ねる。
「見惚れてもいいよー?」
とんでもない事を言っているのに、無邪気に笑うからずるい。
「……それは無い」
「……ひどくなーい?」
陽と足を止めて話す。
蓮は無言で私達を追い越して行った。
何も言わない。
ただ、歩く速度だけが少し速かった。
それに、気付いた陽が蓮に手を振る。
「蓮ー!」
蓮は振り返ると、溜め息をついた。
「……何?」
「蓮も話そうー!」
「……分かった」
三人で歩きながら、教室に着く。
いつもなら、移動が終われば陽は手を離す。
なのに、今日は繋いだままだ。
手を離してなんて言えずに、陽の横に立っていた。
授業が始まるチャイムの音が聞こえて、やっと手が離された。
席に向かうと腰を下ろす。
陽と繋いでいた、手がまだ温かい気がする。
ぼーっとしていると、先生が入ってきて授業が始まる。
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