左は陽くん、右は蓮くん。
私達もその後を追い掛けた。
建物の中では、数匹の猫が自由気ままに寛いでいる。猫達は蓮に気付くと、甘えた声を出しながら寄ってきた。
蓮はバッグの中から、猫用の缶詰を出して蓋を開ける。
猫は甘い声を出して缶詰を食べ始めた。
いつもの蓮はほとんど無表情なのに、猫を見るとほんの少し表情が変わる。
猫が缶詰を食べ終わると、容器をしまう蓮。
陽は蓮の横で膝を屈める。
「蓮ー。あーそーぼ!!」
「……何する?」
「何でもーっ!」
「……何でもは困る」
「じゃー、俺ん家来ないー?」
「……いいけど」
陽は立ち上がり、私の手を握った。
一瞬だけ、蓮と目が合い慌てて逸らす。
その視線が冷たく思えた——
そのまま、陽の家に向かう。
「入ってー」
陽はそう言いながら、スリッパを三足分出した。靴を脱いで、スリッパに履き替える。
階段を上がった後に、すぐ見えるのが陽の部屋の扉だ。陽がドアノブに手を伸ばし押すと、扉が開いた。
陽の部屋に入るのは久々だ。
部屋に入った瞬間、いい匂いがする。
部屋の中はほとんど白で統一されていて、清潔感が凄い。
観葉植物がアクセントになっている。
所々散らかっているのが陽らしくて、ほっとしてしまう。
「ソファーにでもー、座ってー!」
そう言い残すと、陽は部屋から出ていった。
階段を降りる音だけが耳に入る。
「……ソファーに座ろう」
蓮にそう言われて、ソファーに腰掛けた。
蓮は横に腰掛けると、こちらを見る。
「……莉央さ」
「どうしたの?」
「……やっぱ、いいや」
「え、気になるんだけど!」
「……忘れるくらいだから、大したことじゃない」
建物の中では、数匹の猫が自由気ままに寛いでいる。猫達は蓮に気付くと、甘えた声を出しながら寄ってきた。
蓮はバッグの中から、猫用の缶詰を出して蓋を開ける。
猫は甘い声を出して缶詰を食べ始めた。
いつもの蓮はほとんど無表情なのに、猫を見るとほんの少し表情が変わる。
猫が缶詰を食べ終わると、容器をしまう蓮。
陽は蓮の横で膝を屈める。
「蓮ー。あーそーぼ!!」
「……何する?」
「何でもーっ!」
「……何でもは困る」
「じゃー、俺ん家来ないー?」
「……いいけど」
陽は立ち上がり、私の手を握った。
一瞬だけ、蓮と目が合い慌てて逸らす。
その視線が冷たく思えた——
そのまま、陽の家に向かう。
「入ってー」
陽はそう言いながら、スリッパを三足分出した。靴を脱いで、スリッパに履き替える。
階段を上がった後に、すぐ見えるのが陽の部屋の扉だ。陽がドアノブに手を伸ばし押すと、扉が開いた。
陽の部屋に入るのは久々だ。
部屋に入った瞬間、いい匂いがする。
部屋の中はほとんど白で統一されていて、清潔感が凄い。
観葉植物がアクセントになっている。
所々散らかっているのが陽らしくて、ほっとしてしまう。
「ソファーにでもー、座ってー!」
そう言い残すと、陽は部屋から出ていった。
階段を降りる音だけが耳に入る。
「……ソファーに座ろう」
蓮にそう言われて、ソファーに腰掛けた。
蓮は横に腰掛けると、こちらを見る。
「……莉央さ」
「どうしたの?」
「……やっぱ、いいや」
「え、気になるんだけど!」
「……忘れるくらいだから、大したことじゃない」