グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公
リーフェスト公は昨夜のことを、まったく!覚えていないらしく、シラっと言いのけた。

疲れと多少の頭痛も出ているのか、額に指を当てて、美しい瞳を細めた。

「しばらくここで滞在することになるが、何かしたいことがあるか?」

クレルは少し考え込んで、あたりさわりのない答えを言った。

「ええと、絵を描たり、外に小さな畑があったので、野菜の世話をしてみたいです。
マーシャさんがたいへんそうなので、掃除や洗濯、料理もやりますよ」

リーフェスト公はうなずいて、柔らかく微笑んだ。

「それは助かる。あまり人の出入りがあると、目立つのはマズイしな。」

それから、お茶を一口飲むと

「念のため、グリフォンはここに置いておく。いつも連れて歩け。
犬笛は持っているな。私もできるだけ早く戻るようにするが」

「何か・・危険なのですか・・?」

クレルは恐る恐る聞いた。

「神殿の内部対立が激化しているらしい。
そこに何人かの領主が、つけこんであおっているようだ。

「神官が死んだ」とのうわさも流れている。
用心するにこしたことはない。どこでどうなるか、まだ先が見通せないからな」

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