グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公
リーフェスト公は、口角を上げた。

「国王陛下も、この神殿の危機に大きな関心を示している。
国にとっても、影響が大きいからな」

「そしてクレル、おまえも重要なカードのひとつになっている」

クレルの胸に、冷たく重い塊りが滑り落ちるのを感じていた。

先の見通しがつかない・・つまり、まだ命の危険があるという事だ。

クレルは、グリフォンの頭をそっとなでた。

リーフェスト公が味方なのか、敵なのか、別の何か意図があるのか・・わからない。

サンエクレール最高神官のカードを、彼が、いつ、どのように使うのか。

もし、何かあれば・・・逃げることができるのなら、グリフォンを連れて隣国に行こう。

父の遺髪を、母の眠る場所に埋めてあげたい。

クレルは、表情を変えないリーフェスト公を見た。

その瞳は美しいが、硬質で、強い意志を持っているようにみえる。

敵にまわしたら、恐ろしい相手なのかもしれない。

うつむいて考え込んでいるクレルを見て、

「これをお前にやる。手を出せ」

リーフェスト公は懐から、無造作に布に包まれた物を出した。

広げた布の中には、美しい真珠のネックレス。

「つけてみろ」

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