グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公
クレルは、ほうと息を吐いた。

ピンクがかった光沢のある、粒ぞろいの美しい連なり。

中央にバロックの大きい珠が、純金の意匠を凝らした枠におさまり、ひときわ輝いている。

明らかに、高位の貴族の女性が身に着けるような逸品だ。

クレルは恐る恐る、真珠を首にまわした。

リーフェスト公は、目をほそめて絵画を鑑賞するように

「うん、美しいな。とてもいい」

「こんな貴重品、いただけないです」

クレルはようやく言った。

「別に私の懐が痛んだわけではない。気にするな。
それに私が持っていても、使いようがない」

リーフェスト公は投げやりな感じで、しかし、多少の照れくささを隠しているのだろう、
言い訳っぽく言った。

「・・・ありがとうございます」

この宝石は・・・

リーフェスト公の隣に立ち、美しく微笑む・・・そんな立場の人に渡されるものなのだ。

いつかは、返そう・・・その日が来たら、犬笛と一緒に。

クレルはそう決意した。

「さて、私は出かけなければならない。帰るのは夜中になる。
出てこなくていいから、寝ていなさい」

クレルは、少し眉をひそめて

「グリフォンが起きてしまいます」

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