グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公
マリウス様の襲撃事件
<マリウスの来訪・襲撃>
ト-マスと母親が荷馬車に乗って、山に続く並木道をゆっくりと遠ざかって行く。
「グリフォン、今日は何をする?」
グリフォンは小枝をくわえて、クレルの前にポトンと落とした。
「それで遊びたいのね」
クレルは思いっきり外に向かって、小枝を投げると、グリフォンが全力疾走で拾いにいった。
山の木々は葉が落ちた枝を広げて、その間から透明に近い青空が見え隠れする。
「ここは、寒さが厳しいです」
トーマスが言っていたが、館の裏手に、燃料用の薪がたくさん積んである。
本格的な冬が来る前に、窓ガラスを拭いて、布団も干せるといい。
あと、台所も大掃除をして、鍋ややかんもピカピカに磨いておきたい。
いつ、また移動するかもしれないから、できるだけのことはやっておこう。
クレルは、ほうきとはたきを持って、台所にむかった。