グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公
クレルは、グリフォンのそばにしゃがみ、身をすくめていたが、片手でなんとかグリフォンの首輪をつかんだ。

「・・・グリフォン、お座り」

クレルも腰が抜けたように、グリフォンと共に床に座り込んでしまった。

「リーフェスト公様、この女はあなたを殺そうとするはずです。
なぜ、ここに置いておくのです!!危険極まりない!!」

リーフェスト公は、いつもの面倒くさげで、投げやりの視線をマリウスに投げた。

「まぁ、確かに、こいつはサンエクレール最高神官だ」

リーフェスト公は目を細めて、クレルを見た。

「殺そうと思ったら、とっくに私を殺している。チャンスはいくらでもあったからな」

クレルは、グリフォンに抱きついて叫んだ。

「私は人殺しなんて!!考えていません!!!」

マリウスは、クレルを睨み付けた。

「今度は神殿派閥のやつらが、王宮を攻撃するかもしれません!!」

「そういう可能性もあるが・・」

リーフェスト公は口端をさげて、不機嫌そうに言った。

「それでは・・今、こうするしかないか・・」

そう言うと、マリウスの長剣を拾い上げ、左手にぶらさげるように持った。

< 108 / 123 >

この作品をシェア

pagetop