グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公

リーフェスト公の誓約

「マリウス、そこで見ていろ。おまえが証人になるからな」

グリフォンは、クレルの前に盾になるように伏せの態勢を取っている。

「クレル、グリフォンを連れて、こっちに来い」

リーフェスト公は、指を軽くまげて近くにくるよう指示をした。

「そこに立て。別に何もしない。宣誓をするだけだからな」

クレルはグリフォンにすがるように立ちあがり、リーフェスト公の指定した場所まで歩いた。

「これを持て」

リーフェスト公が、マリウスの長剣をクレルに差し出した。

「え?・・はい?」

クレルは戸惑いながらも、ズシリと重い長剣を、両手で受け取った。

「リーフェスト公様!何をするのですかっ!!」

マリウスは身を乗り出して、動こうとしたが、グリフォンが低くうなり声をあげたので止まった。

リーフェスト公はクレルの前に片膝をついて、胸に手を当てて頭(こうべ)を垂れた。

それから、クレルを見上げた。

「私、ラファエル・リーフェストはサンエクレール最高神官に生涯、忠誠を誓います」

マリウスとクレルは息を飲んだ。

「クレル!返事を!!」

やや怒気をはらんで、リーフェスト公が言った。

「時間がない!」

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