グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公
副校長先生はクローゼットの中にもぐりこむと、長いローブをかきわけて、ぐいっと力をこめて壁を押すと、壁がわずかにずれて、隙間ができた。

隙間からは、ゆるやかな坂があり、秘密の地下通路であることがわかった。

戸惑うクレルの両腕をつかんで、副校長は早口でいった。

「いいですか、よく聞いて!!
今は最高神官ではなく、別の生き方を選ぶのです。

いつか、あなたがこの神殿に戻り、再興するチャンスがあるでしょう。
このままここにいると、危険なのです!!だから、お逃げなさい!!」

副校長は、聖典を胸に抱いて放心状態のクレルの背中を押した。

「真っすぐ行けば、外に出られます。その先は・・・!」

ウワァァァーーー

グワシャーーーーン、バシッ、ビシッ、ビシッ

大きな叫び声と、窓ガラスの割れる音、何かが崩れる音が天井から響いてくる!

「サンサザール神官様が、あなたを守ってくれますよう!」

すばやく指先で祈りの所作をしてから、副校長はクレルの背中を強く押しこみ、クローゼットの扉をしめた。

ガチャガチャ・・

クローゼットの鍵を閉める音が響く。

バタン

その後、控室のドアが閉められた音。

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