グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公
「悪いな。マリウス。しばらくはこうしてくれ。私とこいつの安全確保のためだ。
どうせすぐに、おまえの従者たちが捜しにくるのだろうから」

そう言って、リーフェスト公はクレルの腕をつかんだ。

「さぁ、行くぞ」

「え・・でも・・」

クレルがためらっていると、リーフェスト公は、強引に腕を引っ張った。

「悪いようにはしない・・つもりだが」

そう言って、マリウスのマントでクレルを包み込んだ。

「外に馬が用意してある。急ぐぞ。捕まると説明するのも面倒だ」

リーフェスト公の幅広い背中を見ながら、クレルも後を走ってついて行く。

玄関前には、2頭の馬が準備されていた。

バレットとブラックファイアーだ。

「そこの石垣の上に昇れ。ブラックファイアーに乗るんだ」

リーフェスト公は素早くバレットに乗り、クレルの方を見ようともせず、すぐに走らせた。

ワンワンワン、

グリフォンが、<早くしろ>とせかしている。

クレルも急いでブラックファイアーに乗り、遠ざかるリーフェスト公を追うため、軽く馬の腹を蹴った。


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