グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公
「私もこのままだと、外国のどこぞの姫君と、婚姻関係を結ぶことを強要される」

クレルは、ハンカチの王家の紋章を見つめた。

「王族は、立場上、国益を最優先する。
そこには個人の意思は存在しない。
簡単に言えば、全く知らない女を妻にしろと言われ、拒否権なしで話が進む」

クレルはうなずいた。

リーフェスト公がなぜ、館に連れ込んだ女たちに、悪いうわさを流すように命じたのか。

それは彼なりの牽制、演出であったのだ。

「だから、お前を選んだ」

「はぁ・・・?!」

クレルは息を飲んだ。

「私は、お前に忠誠を誓った。それも生涯だ。
それに対して、お前は許諾したからな」

「あれって・・・結婚の申し込みですかぁ????」

クレルの声が裏返ってしまった。

「グリフォンは、お前を選んだ。
その主人である私が、お前を選ぶのも筋ではないか?」

クレルはリーフェスト公のあまりの論理の飛躍に、開いた口がふさがらない。

「あの、犬と結婚を、一緒に決めないでくださいっ?!」

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