グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公
「リーフェスト公様が以前、サンサザール神官は、女神を信仰しているのかと、お話されましたが・・・
女神とは、母の事なのです。

父はいつも母のことを、<私の女神さま>と言っていましたし、心の底から、母を愛していました。
だから、父の信仰は、母に対する愛の証しだったのでしょう。」

父の祈りは、母への賛美と感謝。

聖典の文言は、母に対する愛の言葉。

「父の立場上、正式な結婚はできませんでしたが・・」

私たち、二人とも同じ立場ではないか・・王の位と最高神官の位。

リーフェスト公は、ゆっくりと同意のうなずきをして

「そうか・・」

グリフォンの頭をなでた。

「グリフォンの子どもも、一緒に連れて行っていいですか?」

クレルは顔を上げて、ためらうように言った。

「グリフォンが時々、連れて来て、見せてくれて・・」

「はぁ・・こいつに、子どもがいたのか?
いつの間に・・・知らなかったぞ!!」

リーフェスト公が驚いて、グリフォンの頭をコツンと叩いてから、ため息をついた。

「お前のこと、一筋ではなかったのか」

リーフェスト公は、初めてクレルの瞳をのぞきこむように見つめた。

< 117 / 123 >

この作品をシェア

pagetop