グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公
「あの・・具合が悪いのですか・・?」

「酒の飲みすぎ・・・頭が痛い。気持ち悪い・・」

男は夕日がまぶしいのか、眉をひそめて、横向きになって答えた。

誰かを呼ぶ?

いや、呼んだら、私も捕まったら、それは困る・・・

「その・・・お水、飲みますか・・・?」

男は返事をするのもおっくうといったようだが、微かにうなずいた。

「グリフォンと・・一緒に行け」

犬は、耳をぴくっと立てて、身を起こすと、「ついて来い」と言っているのか、振り返り、振り返りクレルを見た。

ブルルルッルウ

馬の鼻息が聞こえるので、そちらを見ると、黒毛の大きな馬が近くの木につながれていた。

クレルは、犬の監視する視線を感じながらも、馬の側に近づいた。

馬の鞍には、水筒や革の袋が下がっている。

「あなたのご主人様の水筒を・・・取るよ。わかるよね」

馬は、物分かりがよいようで、首を上下に振った。

鞍には、黒の厚手の毛織のマントが結びつけられている。

クレルは水筒とマントを手に取ると、犬がマントをくわえて引っ張った。

水音が聞こえるので行ってみると、石垣の隙間から、ちょろちょろと湧き水が流れ出ている。

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