グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公
が、すぐに、だるそうにまた閉じた。

「横になっていたほうが、体が楽だと思うのですが・・・」

クレルの提案に、男は何も言わないまま横向きになった、

「また吐いた時に、喉に詰まると危険なので」

何か枕になるもの・・・があるといいのだけれども。

クレルは男の頭を持ち上げ、布に包んであった聖典を滑り込ませ、濡れた布を額に置いた。

それから、持ってきた黒のマントを、体にかけてやった。

「誰か・・来てくれるといいのだけれども・・・どうすれば・・・」

クレルはつぶやくように小さな声で言うと、周囲を見回した。

「馬を・・・放せ」

男は低い声で、目を閉じたまま言った。

「はい・・・わかりました」

クレルは馬に近寄り、木の枝につないであった革紐をほどいた。

「誰かすぐに来てくれるように、呼んできて。お願いね」

腰のあたりをポンと叩くと、馬は「わかっているよ」というように、鼻をピクピクさせてから走り去っていった。

「馬を放しました」

クレルは、目を閉じている男に報告をした。

「その、誰か来てくれると思います」

男はもう一度、目を開けたが、陽の光がまぶしそうで額にしわを寄せた。

< 17 / 123 >

この作品をシェア

pagetop