グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公
「その・・・私は行きます」
クレルは止め金具を握りしめて、街の方に続く小道を速足で進んだ。
時折、振り向くと、あの男が地面にまだ横たわっているのが見えた。
黒のマントが、目印になっていて、グリフォンがお座り状態で、尻尾をパタパタさせている。
クレルは足を止めて、脇道の低木の茂みの陰に身を潜めて、男の様子を伺った。
ワウウワン、ワンワン
なだらかな丘の向こうから2~3頭の馬に乗った貴族風の男たちと、放した馬がこちらに向かってくる。
知った顔なのだろう、グリフォンがうれしそうに吠えて、主人の場所を教えている。
もう大丈夫だ。あの人を助けに来たのだ。
クレルはほっとして、近くの木の根元に座り込んだ。
目の前にベリーの茂みがあり、赤黒い実がたくさん実っている。
急に空腹を感じて、口いっぱいにほおばった。
さて、どうするか・・・クレルはなだらかな丘の向こうを見た。
教会の尖塔が見え、その下に、赤茶けた土壁の家々、小さな街が扇状に広がっている。
街に行けば、この止め金具を売れば、食べ物や着る物を買える。
それから、どうするか考えよう。
クレルは一息ついた後、背筋に冷たいものが走った。
ああ、聖典!!
あの人の枕の代わりに使ったのに・・・置いてきてしまった!!
父の唯一の形見なのに、今さら、取りには戻れない。
聖典も神殿も・・・すべて終わりを告げたのだ。
クレルは夕日を背に、立ちすくんでいた。
私の名前は・・・サンエクレール最高神官は存在しないのだ。
クレルは止め金具を握りしめて、街の方に続く小道を速足で進んだ。
時折、振り向くと、あの男が地面にまだ横たわっているのが見えた。
黒のマントが、目印になっていて、グリフォンがお座り状態で、尻尾をパタパタさせている。
クレルは足を止めて、脇道の低木の茂みの陰に身を潜めて、男の様子を伺った。
ワウウワン、ワンワン
なだらかな丘の向こうから2~3頭の馬に乗った貴族風の男たちと、放した馬がこちらに向かってくる。
知った顔なのだろう、グリフォンがうれしそうに吠えて、主人の場所を教えている。
もう大丈夫だ。あの人を助けに来たのだ。
クレルはほっとして、近くの木の根元に座り込んだ。
目の前にベリーの茂みがあり、赤黒い実がたくさん実っている。
急に空腹を感じて、口いっぱいにほおばった。
さて、どうするか・・・クレルはなだらかな丘の向こうを見た。
教会の尖塔が見え、その下に、赤茶けた土壁の家々、小さな街が扇状に広がっている。
街に行けば、この止め金具を売れば、食べ物や着る物を買える。
それから、どうするか考えよう。
クレルは一息ついた後、背筋に冷たいものが走った。
ああ、聖典!!
あの人の枕の代わりに使ったのに・・・置いてきてしまった!!
父の唯一の形見なのに、今さら、取りには戻れない。
聖典も神殿も・・・すべて終わりを告げたのだ。
クレルは夕日を背に、立ちすくんでいた。
私の名前は・・・サンエクレール最高神官は存在しないのだ。