グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公
クレルに与えられた仕事は、教会の掃除、食堂の手伝いなどの雑用だった。
「寝る場所は・・・ダリアと一緒の部屋に」
修道女は、食堂の端にある小部屋に連れて行ってくれた。
「ダリア、この子はクレル。ここでの仕事を教えてやりなさい」
そう言うと、修道女は足早に去っていった。
ダリアと呼ばれた少女が、ベッドを整える手を止めて振り向いた。
まだ14才、15才くらいか、幼さが残る少女だった。
濃い赤毛で勝気そうな顔つき、目がビー玉のように、透明な青い色をしているが、落ち着きがない。
手足が細く、同じようなつぎはぎの粗末な服装をしていた。
「あんたはこっちのベッドを使いな」
ダリアはあごをしゃくって、指示すると、クレルを上から下までじっくりと値踏みするように眺めた。
「あんたも、男で失敗したわけ?」
ダリアは、小ずるそうな顔つきで聞いた。
「いいえ、父に殴られたので・・・」
クレルは慎重に言葉を選びながら、答えた。