グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公
「旦那様は、お出かけになられたので、今日の夕食は私たちだけですね」

執事のハルトさんが、メリッサに確認した。

メリッサは豆の入ったざるを片手に、「よっこらしょ」と、掛け声をかけて立ち上がった。

「クレルといったね。今日は、まかないの手伝いをするんだよ」

メリッサは、眉にしわを寄せて、つぎはぎだらけの灰色の服を着たクレルを見た。

「その前に・・・スー、この子の恰好をなんとかしてやってくれ。
これでは、いくらなんでも、ここでは・・・」

クレルは、赤くなりうつむいた。

ここはまがりなりにも、王族の館なのだ。

「クレル、おいで。あんたに合う服を探そう。エプロンや靴下もね」

スーは同情する口ぶりで、声をかけてくれた。

「ついでにこの子の寝る部屋なんだが、リネン部屋の隣の小部屋でいいかね。
ベッドや布団を入れてもらうから」

メリッサは、てきぱきと指示を出していく。

スーと一緒に、リネン部屋に行く途中の廊下で、クレルは聞いた。

「リーフェスト公様は王族と聞きましたが、ここで働いている方、すごく少ないのですね」

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